@itacchikuのTVはきだしのひきだし

TVドラマ(主に海外)を中心にあれやこれやと。ネタバレありありです。

ブレイキング・バッドを完走した感想とやらを。(超ネタバレ)

年末年始の一挙放送を録画だけして放置していたブレイキング・バッド
このたびシーズン1からシーズン5まで完走しましたので感想メモ。

ツイッターに投下するには何を言ってもネタバレにしかならず
まだ視聴途中のフォロワーさんも多いのでこっちに書きます。
こんな時のためにとっておいたはてなブログが役に立つ日がきたわあ(笑)

 

ラストを一言で表すなら
「ああ、ジェシージェシージェシー!!」でした。
もう一回言いたい。
ジェシージェシージェシー!!ジェシー!!」

元々主人公が悪に走るパターンのストーリーは私は好きではないので
いまいち視聴には及び腰ではあったんですけど
見て良かったです。ラストであんなに泣かされるとは。
やっぱりウォルターに感情移入するようなことは最後までなかったので
自分ではなぜ泣けたのかはよくわからないんですが
ただもうひたすら哀しいなぁ、哀しいなぁ…と。
ずっとウォルターが地獄に堕ちるのはまだかまだかと首を長くしながら見てたのに
いざその瞬間がきても、ちっともスッキリなんてしなくて
ひたすら虚しく哀しいだけという。

シーズン5の中盤で、ハンクがついに真実に気づいたあたりから
私の気持ちは「よっしゃー!いけいけハンクー!!」だったんですよ。
途中、Jr.のセリフで「『伝説の密売人を逮捕するとき、そこには名も残らない捜査員達がいる』ってハンク叔父さんに教えてもらった(超うろ覚え)」ってのがあったので
私はきっと、最後はハンクが捕まえるのだと思っておりました。
これは実はハンクの物語なんだと。そういうオチなんだと。
なので、ハンク(&ゴメス)の最後のシーンはもうリアルで
「ギャーーー!!」
と叫んだのでした。しばらく放心状態で、頭抱えてなんてこった…と。

そしてあそこからの怒涛の転落っぷりはすごかったですね。
あれ以上悪いことなんてないと思ってたけど
いやいや、もう本当に容赦なく全ての最悪が降り注ぎましたね。
日本語おかしいけど。
タイトル通りこのドラマはとにかく悪に突き進むのだと悟りました。
この製作陣は生ぬるい終わりにはしねえぞ、という(笑)

私はなんだかんだいってジェシーが好きでしたね~。
ジェシーは社会的にはアウトな悪さをたくさんしましたが
でも彼の芯の部分は結局最後まで完全に悪には突き進めなかった。
それがウォルターとは対照的で、感情移入もしやすかったのかなと思います。
なので、ジェシーが辛い目にあうたびに
「ああジェシー。かわいいジェシー、なんてことなのジェシー。」
ってテンションで見てたんですが、ラストはそれが極まりましたね。
そして、この記事の冒頭にもある「ジェシージェシージェシー!!」となったと(笑)

このドラマを通して感じるのは
すべて製作陣にまんまとしてやられたなぁということです。
ここまで書いてきた、視聴者である私の
ウォルターに対する「地獄へ堕ちろ」という感情も
「いけいけハンクー!」も
ジェシー可愛いよジェシー」というのも
全部そうなるように仕組まれた流れだったなぁと。
ラストのひたすら虚しく哀しい締めも、主人公が悪堕ちするストーリーでは
ある種のお約束的なオチではあるんですが
そういうい製作陣の計算に気持よく乗っかっていけたという意味でも
とてもいいドラマだったと思います。

それにしてもシーズン5のpart2の流れは本当に素晴らしかったですね。
最後まで失速することなく、このシリーズの中では一番の盛り上がりを持って
駆け抜けた。
こんなに、終わってからホッとするドラマも珍しい。
気に入ってみていたドラマの終わりはいつも寂しくなるものですが
ブレイキング・バッドに関しては、もうおかわりはいいです。
もっと見たいとは思わない。満足です。
(そう思わせるのも本当にすごい)

ジェシーはあの後どうしたのでしょうね。
アラスカで流行らない酒場の店主にでもなるんでしょうか。
また荒んだ生活を送るんでしょうか。
それともすべてを証言したかも?いや、それはないかな…。
可愛いジェシーのその後は悶々と想像しておきます(笑)

あ、あと、「おかわりはもういい」と書きましたが
スピンオフであるソウル・グッドマンが主役の「ベター・コール・ソウル」は
楽しみにしてまっす♡